今回のラジオ特番で放送になる「インバスケット」(未処理箱の意味)とは、 あなたが主人公となり、制限時間内にあなたに降りかかる様々な案件を優先順位つけて正しく処理していく、 バーチャル・ビジネス・ゲームです。
会議の主催者 「では、本日の会議はこれで終了します。次の定例報告 会は来年1月9日の予定です。お疲れさまです」
それを聞くと同時に席を立つ音が聞こえる。その音に混じって大西勝也は、足早に自分のオフィスに向かう。 本日は仕事納め。会社の本当の仕事納めは明後日なのだが、勝也は有給を2日取って本日の夜よりオーストラリアに行こうと彼女と計画をしていた。上司も承諾済みである。
“もうこんな時間か・・・定刻18時に会社を出て、自宅に戻りそのまま羽田に行けば何とか間に合う。よし大丈夫だ。間に合う間に合う・・・”
エレベーターに乗り込もうとした時に、携帯のバイブが鳴る。 “誰だ、この忙しいのに・・・マークホームセンターの西課長!!” 勝也はエレベーターに乗らずに、携帯を取り、エレベーターの中の同僚に目線で“先に行っていいよ”と合図を送る。
「あ、お待たせしました。パイン木工の大西です。ご無沙汰しています」 “この取引先は半年前に行ったきりで取引も少ない、注文があってもテーブルセットが月に2、3台である。最近は業績もあまり良くないらしい” 「あー久しぶりだね。今日は少し頼みがあってね。まとめて君のところの商品を用意して欲しいんだ」 「え?まとめてとは」 「先日送ってくれたカタログの最新ダイニングセットのPF-1という商品を2000台揃えて欲しいんだけどね。それも年内に納品して欲しいんだ」 「2000台ですか!いや、ありがとうございます」
“仕事納めにラッキー。棚からぼたもちとはこのことだな。なんとかこの注文を納品すれば、今月の目標達成じゃないの・・・ よし、何とかまとめよう“
「間に合うかな?」 「え、あ、はい。何とかして見ます。まず見積書を送りましょうか?」 「いや、ともかく納品を優先してくれ。価格はカタログ価格でもいいから」 「わかりました。では納期確認しますね。すぐに折り返し電話します!」
“よしよし、西課長は良く気が変わるから急いで手配して納品しないと・・・。 確かあの新商品PF-1は在庫過多で3000程在庫があったはず。まずパソコンで確認しなければ。”
※「インバス」「インバスケット」は株式会社インバスケット研究所の登録商標です。
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現役管理職・管理職をめざす人のみならず、仕事に取り組むすべての人が習得したい力、それが「インバスケット思考」。
制限時間内に「未処理箱(インバスケット)」案件を片づける、リアルなシミュレーション・ゲームをとおして、仕事で求められる本当の力がわかる。身につく。
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「入社2年目」以降に求められ続ける“一生ものの仕事の進め方”が、ゲームで身につけられる一冊。
「入社2年目」は、本格的な上司とのコミュニケーション能力や状況判断力・問題解決力が求められる大切な時期。
その入社2年目に求められるビジネスの基礎を、インバスケットによって、ゲーム感覚で身につけることができる。
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どんなにビジネススキルがあっても、「人柄力」がなければ、誰もついてこない。
人柄力とは、周囲と協力してうまく仕事を進める力や、人を引っ張る力のこと。これを身につけると、みるみるまわりの人が動き出し、これまでと比較にならないような成果があがる。
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