● 発行年月 | 2014年7月刊行 |
● 価格 | 定価 1,430円(税込) |
● 判型 | A5判 |
● 装丁 | 上製 |
● ページ数 | 144ページ |
● ISBN | 978-4-87290-962-3 |
一九四五年八月、広島と長崎に投下された原子爆弾を
二度その身で体験した「二重被爆者」の山口彊さんは、
九十歳で語り部となり、国連で核兵器廃絶をうったえました。
核のない平和な世界への祈りがこめられたバトンは、
今、わたしたちに託されています。
非核平和 永久に護らす神あらば 青き地球は亡びざるべし
この本をとおして、みなさんに、「二重被爆」という運命に翻弄されながらも真摯に生きた山口さんの姿を知り、「核兵器のない平和な世界」をめざすにはどうしたらいいのか、考えてもらえればと思っています。そして、「核は人間の世界にあってはならないもの」という、山口さんからのメッセージを受けとめ、わたしたちに託された「平和のバトン」をしっかりとつないでいってくれることを、心からねがっています。 「はじめに」より
■著者/池田まき子(いけだまきこ)
秋田県生まれの児童書のノンフィクション作家。雑誌の編集者を経て、留学のためオーストラリアに渡って以来、首都のキャンベラに在住。著書に『もっと生きたい! 臓器移植でよみがえった命』『まぼろしの大陸へ 白瀬中尉南極探検物語』『木の声が聞こえますか 日本初の女性樹木医・塚本こなみ物語』『命の教室 動物管理センターからのメッセージ』(以上、岩崎書店)、『地震の村で待っていた猫のチボとハル』(ハート出版)、『生きるんだ! ラッキー山火事で生きのこったコアラの物語』(学研)などがある。
■画家/タムラフキコ
長崎生まれのイラストレーター。京友禅工房、アニメーション背景を経て、イラストレーションを安西水丸に師事。児童書の挿絵に『はじめてのゆうき』『ともだちは、サティ―!』(以上、小峰書店)、装画に『自分なくしの旅』(みうらじゅん著・幻冬舎)『少年譜』(伊集院静香著・文芸春秋社)『キノコ雲に追われて―二重被爆者9人の証言』(あすなろ書房)『昭和東京ものがたり』(日本経済新聞社)など多数。