● 発行年月 | 2016年1月刊行 |
● 価格 | 定価 1,760円(税込) |
● 判型 | A5判 |
● 装丁 | 並製 |
● ページ数 | 96ページ |
● ISBN | 978-4-87290-786-5 |
とっても簡単。
旅行で食べたような味わいを体験できるレシピが満載!
肉、野菜、豆など具だくさんのリッチなスープ、魚のスープ、キャベツのスープ、ピクルスのスープなど、素材そのものの味を大切にして一皿で充分満足できる料理レシピ。余分なものをそぎ落とした引き算の料理こそ究極の味です。
◆「はじめに」より
ロシア料理といわれて一番に思い浮かべるのはボルシチではないかと思いますが、実はボルシチはウクライナの郷土料理なのですね。それが今やロシアを代表する料理とされているのは、キエフ大公国(ルーシ)が9世紀後半から13世紀にかけてウクライナのキエフに首都を置き、ウクライナ・ベラルーシ・ロシアの三国の共通の祖国だったからです。
そんなわけで、ボルシチと呼ばれるスープは各地にあり、それぞれ特色を持っています。ウクライナのボルシチは肉、野菜、豆など具だくさんのリッチなスープです。必ずといっていいほど、赤い色をした砂糖大根のビーツが入っています。野菜とスメターナ(サワークリーム)、水を混ぜたピンク色がきれいな夏の冷たいボルシチ、きのこの精進ボルシチ、そのほか珍しいものは、ビーツが入らないポーランドの白ボルシチ、春に必ず食べる青菜の緑ボルシチがあります。緑ボルシチは私も何軒かのお宅でご馳走になりましたが、ほうれん草のスープだとばかり思って食べたら、葉が酸っぱいではありませんか! これは日本ではスカンポと呼び、血管がきれいになるそうです。「たかがボルシチ、されどボルシチ!」、奥深さが感じられます。このことが知りたくて長い時間をかけて自分の足で求め続けてきました。(略)
◆目次
はじめに
食べる時期を守る
料理をはじめる前に
ビーツの効用
伝統ある漬け物文化
市場の楽しみ
ペチカのある暮らし
★ボルシチを極める
ボルシチ
冷たいボルシチ
モスクワ風ボルシチ
きのこのボルシチ
白ボルシチ 白い酸っぱいスープ
緑ボルシチ 酸っぱい青菜のスープ
★定番のスープ
シチー 伝統的なキャベツのスープ
きのこの壺焼き
肉とピクルスのスープ
魚介とレモンのスープ
ウハー 魚のスープ
サーモンのスープ
キャベツと牛乳のスープ
冬のピュレスープ
ほうれん草のピュレスープ
にんじんのピュレスープ
マッシュルームのピュレスープ
カリフラワーのピュレスープ
玉ねぎのスープ
胃袋のスープ
ベリーのスープ
ドライフルーツのスープ
★夏のスープ
クワスのスープ
トマトとズッキーニのスープ
きゅうりのサワークリームスープ
ラディッシュのヨーグルトスープ
夏のピュレスープ
グリーンピースのピュレスープ
じゃがいものピュレスープ
コーンのピュレスープ
トマトのピュレスープ
ブルーベリーのカンポート
★麺、米、雑穀入りスープ
ペリメーニ入りスープ
スープヌードル
野菜とマカロニのスープ
そばのカーシャ
雑穀のスープ
麦入りヨーグルトスープ
緑豆と米のスープ
レンズ豆のスープ
金時豆のスープ
黒パンのデザートスープ
牛乳と米のスープ
★郷土のスープ
ラグマン ウズベク風うどん
羊のスープ
鶏のスープ
牛肉とトマトのスープ
レバーとピクルスのスープ
肉詰めパプリカのスープ煮
豆入り肉団子のスープ
★バーブシカの知恵袋
ウクライナの名物サロの作り方
加工肉は忙しい主婦の味方
干しきのこを作ろう
多様な魚料理
ロシアの夏の風物詩「クワス」
マヨネーズににんにくを
麺の保存法
麺の黄金比
お粥にまつわることわざ
雑穀には豚
生の豆は初夏の味わい
いんげんのさやと豆
シルクロードのパン
ブイヨンをとった肉の使い道
フェネグリークの香り
なぜかキムチが
ドライフルーツの宝庫