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法医学者、死者と語る

法医学者、死者と語る 法医学者、死者と語る

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発行年月 2010年8月刊行
価格 定価 1,650円(税込)
判型 四六判
装丁 並製
ページ数 224ページ
ISBN 978-4-87290-487-1
内容紹介

不審死続出!
なんと6人に1人が、本当の死因がわからないまま葬られている。
あなたはどう死ぬ?
死の真実をメスで明かす
壊れたニッポン社会と闘う、孤高の司法解剖医、衝撃のリアル!!

目次

【目次】

はじめに

1章解剖室で聴く最期の声
  解剖室で慮ること
  明日の毒殺
  臓器と骨
  背中を開く
  病死か? 事故死か?
  法医学診断とパズル
  法医学教室の日常
  プロとアマの差
  死因をつきとめる
  大けがのもと
  歯科医の怒り
  刺創と銃創
  「解剖嫌い」という逃げ道
  最後に女性が勝つ?
  死因と遠近
  危険な日常
  一度くらい現場に来たらどうだ

2章死者から学ぶこと
  時津風部屋事件
  年末年始に思う
  凶器は本当に石なのか
  科学的な態度
  とばっちり
  残虐とは何か
  「死因への思い」の温度差
  突然の悲劇の結末
  マイケル・ジャクソンの死
  卓球と法医学
  バイオテロ対策
  幼児を犯罪から守るには
  夜警国家でも福祉国家でも

3章いくつもの死、いくつもの生
  さまざまな死
  恩師との出会い
  死体は怖い
  法医学者の死生観
  「いい医者」って……
  命の値段
  細胞の生と死を見つめて
  死後のリアル

4章死を診る医学
  自殺と他殺と自然死
  出刃包丁での解剖
  山が動いた日
  研究会、始まる
  ニュージーランド視察
  “ゴールド・スタンダード”のうさん臭さ
  法医学教室、絶滅の危機
  拝啓、裁判官さま
  続 拝啓、裁判官さま
  法医学などなくしてしまえ
  法医学者のモチベーション
  
5章未来へ向かって
  苦しんで死んだのか
  「検視」を考える
  期待を見逃すな
  聞けば聞くほど恐ろしい話
  司法の暴走と医師の司法嫌い
  法医学者も人ごとではない「脳死」
  学問の限界と虚しさ
  法医学を志す金の卵たちへ
  未来予想図

あとがき

著者紹介

岩瀬 博太郎(いわせ ひろたろう)

1967年、千葉県木更津市生まれ。解剖医、千葉大学大学院医学研究院法医学教室教授。
東京大学医学部医学科卒業。同大学法医学教室を経て2003年より現職。14年より東京大学大学院医学系研究科法医学教室教授併任、千葉大学附属法医学教育研究センター設立に伴いセンター長併任。主な著書に『焼かれる前に語れ 司法解剖医が聴いた、哀しき「遺体の声」』『法医学者、死者と語る 解剖室で聞く 異常死体、最期の声』(小社)、『死体は今日も泣いている 日本の「死因」はウソだらけ』(光文社新書)など。法医学ドラマやコミックの監修も務める。日本法医学会理事。