● 発行年月 | 2008年12月刊行 |
● 価格 | 定価 1,650円(税込) |
● 判型 | 四六判 |
● 装丁 | 並製 |
● ページ数 | 240ページ |
● ISBN | 978-4-87290-386-7 |
はじめに
Ⅰ 私立中学の今
第1章 ほんとうにわが子を入れたい学校とは
受験のカジュアル化で保護者は冷静になっている
わが子に合った学校を選ぶ親たち
御三家があいかわらず頂点だけれど
中堅進学校の台頭がめざましい
わが子に友達のできる学校を
中堅校でトップをとる選択も
わが子に合った校風の学校を
賢い親の選択はつづく
第2章 学校改革が進む私立中学
首都圏で広がる私立中学受験
進学校化する私立女子
女子大学付属校の進学校化と学校改革
付属校の進学校化と共学が進む
変貌する私立中学校
実力をつけている中堅校
「入ってお得」な中堅校
男子進学校の人間教育
第3章 賢い親子が私立中学を見極めるときの10の基準 第一志望に合格するために
Ⅱ わが子を入れたい学校の素顔
第1章 ゆるぎなき御三家と灘
進学校としての実績を積む御三家
みんな同じでなくていい独立自尊の少女が多い「女子学院」
たった4つしか校則がない、とびきり自由な校風
進学校ではない進学校
クラブ活動や行事に高3まで燃える
宗教の時間は重んずる
進学重視し、かつ生徒の自主活動を重んずる“二莵追う”「麻布」
私立中学入試をリードする
二莵追う学校である
地味な行事の独自なやり方
書いて、書いて、書いて、考えて、勉強する
なかなか大人になれないのが問題
東大進学者数トップ。驀進しつづける「開成」
ゆるぎなき伝統のもとに
質実剛健、規律ある校風
学力は低下していない
親が変わった
「学びて人を愛す」学びの精神がいきわたった「桜蔭」
建学の精神は「礼と学び」
東大合格者、2008年は59人
品性と学識をそなえた女性をめざす
小さくて底知れない実力がある「灘」
東大、京大に半数以上進学する
校則もなく生徒手帳もない
登録文化財に指定された創立以来の本館
6カ年持ち上がり担任制
第2章 郊外に伸びる男女共学進学校
躍進しつづけて人気実力ともにあがってきた
私立中でもっとも注目されている郊外にある進学校
驚くほどリベラルで思い切った方針がとられている「公文国際」
開放的な校舎、制服なし、おどろくほど自由な校風
東大に特化しない進学実績、個性的な生徒にも居場所がある学校
2月1日は推薦入試のみ。一般入試は2日と3日、入試選抜もユニーク
中1のとき4カ月の寮生活をするのが原則。寮の教育力はすばらしい
ロッククライミングにマウンテンバイク、野外活動も思い切った試みを
共学進学校をリードしてきた「渋谷幕張」
千葉エリアで人気実力が断然トップ
生徒の質が高くなって習熟度クラスの必要がなくなった
雨のなかを黙々とグラウンド整備して帰るような誠実な生徒たち
有名大学に入るのはもはや当たり前、その先を考える学校
すばらしい施設の整った1学年1500人の進学校「桐蔭」
時代を先取りした「桐蔭学園」
巨大な桐蔭はさらに巨大になっている
1学年1500人、全29クラスの大きな学校
授業料は高いが、それに見合った進学指導が受けられる
勉強もしっかりさせて、校則も遵守させる、規律きびしい学校
規律ある進学校として注目されている茨城県「江戸川取手」
独自の学習指導体制と人間教育が特色
飛び級もあれば、ネット授業もある
進学実績も個性・創造性も伸ばそうというよくばりな「芝浦工大柏」
6年間、いろいろ体験して、実社会でやっていける力をつける
生徒と先生の距離が近い
ひとり1台のノートパソコンでプレゼンテーション
部活動も勉強も
校則もゆるやか。勉強もがんばる
第3章 親たちが厚い信頼を寄せる男子進学校
安心して任せられる学校とはどんな学校か
スパルタ教育の巣鴨
のびやかな校風で進学実績をあげる小規模中高一貫校「駒場東邦」
御三家に並ぶ人気の理由
自由は必要だが、気ままであってはならない
ゴミ捨てをどうするか、ささいなことも生徒にさせて見守る
生徒と教師の間にあたたかい交流がある
生徒の居場所を作るために工夫する
勉強は全教科、みっちり偏りなくさせる
卒業生の親たちもサークル活動に出入りする学校
進学受験校と人格調和をはかる男子カトリック進学校「聖光」
「紳士たれ」がモットーで宗教の時間もある
落ちこぼれをつくらない、きっちりした進学指導
これまでは歴代外国人の修道士が校長だった
不登校の子に対しても配慮を
芸術を理解し創造できるような人間を育てたいとはじめたこと
すばらしい自然環境のなかでじっくり個性を育てる「桐朋」
2万3000坪の敷地にある緑茂る抜群の環境
先へ先へより、深く深く
進路選択では卒業生がバックアップ
先生同士の関係、生徒同士の関係がいい学校
思春期の男の子が育つ環境
第4章 進学実績をあげる女子校
さま変わりしている女子校
女子校で御三家につぐトップクラスの「豊島岡」
エアコン完備、エアロビクススタジオ、音響のいい講堂とすばらしい設備
2月2日校で女子校ではトップクラス
高校からも募集する
制服着用、週6日制、勉強するのが当たり前
いち早く進学校に転身した「晃華」
英語の晃華からオールラウンド進学校へ
小さな規律あるカトリックの女子校
新校舎完成間近
邁進をつづけ、保護者に期待される女子進学校「吉祥女子」
赤煉瓦と白タイルのコントラストが美しい新校舎
たくましくて明るく積極的な女の子のいる学校
夏休みは勉強合宿、指名補習もあってみっちり勉強させる
めざましい学校革新が進んだ「洗足」
進む学校革新
偏差値が30から55へ
進学校へと一歩一歩変革していった
きめこまかくあたたかい指導
シラバス、中3研究論文、キャリアガイダンス
第5章 ほんとうのお嬢様の強み、伝統女子校
進学校に転身か、伝統を墨守か、岐路に立つ伝統女子校
大学付属女子校はなぜ進学校化に遅れたのか
知性を磨き、魂を育て、実行力を養う「聖心」
白金の高台にある緑豊かな美しい学校
体験学習はカンボジア
ほんとうのお嬢様の強み
芯が通っている自律できる子を育てる「白百合」
小さな学校のすばらしい進学実績
「ごきげんよう」ではじまる清楚な日々
マナーと気品が保たれている礼儀正しい学校
第6章 大学付属校
進学校化する大学付属校
圧倒的人気の早稲田実業と慶應
キャンパスと一体となったすばらしい環境の「慶應義塾湘南藤沢」
ため息が出るほど美しい夕暮れどきの光景
共学完全中高一貫校の慶應湘南藤沢
語学と情報教育に力を入れ、国際感覚のある人材を育てる
入学試験には「活動歴申告書」や「面接・体育実技」も
教師も生徒も保護者も対等に参加して学校運営する大学付属「和光」
創造力を育て、生徒の自由を保証する
「共に生きる教育」が学校目標
制服なし、自分のやりたいことをやれる学校
どんな生徒も居場所がある
男女共学になっても質実剛健、創立の理念に変化なし「早稲田実業」
明治34年創立で早稲田大学付属・系属校で唯一の初等部併設
ほとんど全員が早稲田大学に進学
これからの早稲田は
Ⅲ 公立中高一貫校の動向
公立中高一貫校の人気で中学受験者がふえた
公立中高一貫校の選抜は適性検査が決め手
大胆な刷新進む小石川中高一貫校
明るい雰囲気のなかで
正解はひとつではない。これからの時代を生きる力を試す適性検査
「書く力」「考える力」がないと歯がたたない
あと伸びする、将来、創造力を発揮できる人材を