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● 発行年月 | 2004年3月刊行 |
● 価格 | 定価 1,650円(税込) |
● 判型 | 四六判 |
● 装丁 | 上製 |
● ページ数 | 237ページ |
● ISBN | 978-4-87290-182-5 |
目次
序論◆リサイクルの黒い現実
【第1ラウンド】
腐敗したパイオニア――廃プラ・PETをめぐるバトル
第1章◆リサイクル崩壊序曲
思いがけない事態
勝負は決している
第2章◆迷走する分別
薮の中に消える容器包装
破滅への引き金は高コストの二重運搬システム
裏切りが約束された自主回収
リサイクル技術の進展は福音か
分別回収の無意味化とサーマルリサイクル
第3章◆独裁者への反乱
指定法人の不透明性
市町村の静かな反逆
東京都が挑んだ正規戦
第4章◆崩壊寸前の国内リサイクル
容器包装リサイクルの六重価格構造
追い詰められたペットボトル
【第2ラウンド】
資源輸出コネクション――非鉄をめぐるバトル
第1章◆ポスト産廃コネクション
不法投棄シンジケートの変容
アジアへの輸出ビジネス
社会と法の隙間を狙って
不正輸出
輸出玉崩れ
輸出偽装不法投棄
第2章◆家電リサイクルの浪費癖
家電輸出アウトローに狙われた高コスト体質
家電メーカーのチャレンジスピリッツ
なんのための高いリサイクル料か
中古市場の空白がもたらす事態
経済産業省に反旗を翻す大阪府方式
第3章◆国際静脈物流の憂鬱
廃棄物収集運搬と静脈物流
バーゼル条約をめぐる対立
リサイクルポートと国際静脈物流
国家戦略としての輸出のルールづくり
【第3ラウンド】
自動車リサイクルの詐欺――鉄をめぐるバトル
第1章◆最終兵器は不発弾
自動車リサイクル法と中国経済
思わぬ誤算――鉄スクラップ市況の急進
無意味な3品目の内実
仕事のなくなった最終処分場の起死回生
第2章◆国家的詐欺のシステム
擬似デポジット制
1兆円の資金管理
自動車リサイクル法の施行を凍結すべきだ
【第4ラウンド】
環境省の敗戦――ゴミをめぐるバトル
第1章◆環境省包囲網
廃棄物処理法を牙城として(環境省VS経済産業省)
環境省の孤高の戦略
京都議定書をめぐる経済産業省との遺恨
破綻した枠組みの中で何ができるのか
第2章◆虚栄の宴
「環境」に目をつけた経済産業省の侵攻
売れないリサイクル製品でもGDPにカウントされる
第3章◆ボトルネックの解消へ
企業の生産活動を制限するもの
製造業・重厚長大産業の空洞化は産廃を減少させない
管理型最終処分場の落日
【第5ラウンド】
地域内サイクル―バイオをめぐるバトル
第1章◆建設リサイクルのイメージ戦略
環境省VS国土交通省
経済情勢と建設リサイクル
木くずと建設リサイクル法
木くず処理の難しさ
コンクリートガラのリサイクル
住宅のリサイクル
時代に逆行する首都再生
第2章◆復活した怪物はバイオマス・ニッポン
農林水産省と環境
バイオマスとは何か?
バイオマスVSその他の再生可能エネルギー
ガス化溶融炉VSバイオガス
食品リサイクル法――アリバイ法の典型
第3章◆産廃条例ブーム
環境省VS都道府県
地方分権の第一歩
霞ヶ関哲学
各県の不法投棄対策
規制値主義という無差別主義
第4章◆地域クローズドシステムへのチャレンジ
地域のマスタープラン
地域通貨としてのゼロエミッション貨幣
環境都市のゆくえ
【第6ラウンド】
未来戦争――低回転型循環と真の豊かさ
第1章◆棚上げにされた基本理念
循環型社会基本法とラージリサイクル法
基本法無視の個別リサイクル法と廃棄物処理法
見せかけのリサイクル率とグリーン購入
リサイクルVSバージン
第2章◆悲しいパラドクス
循環型社会は持続可能ではない
情報公開と情報交換
廃棄物排出権取引
廃棄物処理法の廃止と環境省の主導権の確立
第3章◆インフレリサイクルからデフレリサイクルへ
私たちは、なぜ豊かさを感じないのだろうか
ストック重視の経済へ
ストックリサイクル