● 発行年月 | 2025年2月刊行 |
● 価格 | 定価 1,980円(税込) |
● 判型 | 四六判 |
● 装丁 | 並製 |
● ページ数 | 287ページ |
● ISBN | 978-4-86621-508-2 |
野菜、卵、ミルク、肉、魚、穀物……。
わたしたちの食卓は様々な食材に支えられていますが、
しかし、他の国々では、それらの食材がどんな料理になり、どのように食卓に並び、人々の暮らしの風景を作り出しているのか、案外知られていないものです。
本書では、世界の台所探検家として世界各地の数多くの家庭を訪れてきた著者が、
食材と人との関わりという身近な視点から、その土地のくらしをつぶさに伝えます。
台所にある身近な食べものが、世界の未知なるくらしを知るきっかけとなるような一冊です。
はじめに
この本で紹介する国と地域
1章 多彩な野菜たちと出会う台所
【じゃがいも】
アンデス高地の寒さで作る保存食
3種のじゃがいもが織りなすやさしいスープ
徹底した合理主義 じゃがいもの美学
【トマト】
ふるさとの味はジュースのようなトマト
カラカラの砂漠で作る絶品トマト料理
【なす】
ぴりりと辛くふわりと甘い揚げなすの変身
巨大焼きなすはつぶしてレモンで
【かぼちゃ】
かぼちゃがまるでキャンディ
洗面器いっぱいズッキーニの肉詰め
【にんじん】
クリスマスディナーの主役級にんじんボックス
にんじん色に染まる山盛りご飯
【唐辛子】
独立記念日は甘くて巨大な唐辛子料理
幸せの国の食卓を彩る唐辛子料理
「粉唐辛子」に要注意
COLUMN(1)たかがポテサラ、されどポテサラ ─世界ポテサラ探訪記─
2章 変幻自在な卵とミルク
【卵】
世界一の卵大国 目玉焼きには何をかけるか
ティーポットで作る卵餃子
変幻自在な卵とミルク
【牛乳】
新鮮な牛乳は二度おいしい
世界各地の文化を映す「いつもの牛乳」
【ヨーグルト】
夏を乗り切るひんやりスープ
草原のカチカチヨーグルト
塩の欠乏が生んだ乳と肉の酸っぱい食卓
【チーズ】
インドに豆腐の兄さんがいた
キャラメルのごとくブラウンチーズ
さけるチーズ 本物との遭遇
COLUMN(2)「乳」とは何か?
3章 肉と魚の命をいただく
【牛肉】
牛肉大国らしい日曜朝のホームセンター
叩くとふわふわ乾燥牛肉
【豚肉】
丸焼きを超える豚のごちそう料理
ココナッツで育つ豚は脂身がとける
【鶏肉】
からあげ屋になる夢が叶った一日
鶏は魚か?
【ソーセージ】
朝限定フレッシュな白いソーセージ
ソーセージとプリンの意外な関係
夜市の屋台ソーセージ
【魚】
新鮮な魚は醤油ではなくココナッツミルクで
現代の魚は陸で育つ
氷の国の寒風が作る干し鱈
COLUMN(3)大豆は本当に畑の「肉」だった
4章 穀物が支える毎日の食卓
【米】
葉っぱに包まれ脇役に徹する米
「白いご飯」の思い込み
お米大国の限りなく広いお米の世界
【小麦(パン)】
共同窯のパン職人 パンはオーブンでできるのみにあらず
【小麦(麺)】
子ども大好きなやわらかパスタ
麺の引っ張りが命 ラーメンの親戚
【とうもろこし】
とうもろこし加工は4000年前からの知恵
練り粥づくりは力仕事
【豆】
インドの台所は豆天国
アジアの納豆は調味料?
COLUMN(4)「主食」とは何か
5章 笑顔が咲くおやつタイム
お米が甘いデザートに
パリパリとろりの特大チーズケーキ
キラキラ輝く工芸品のようなひとくち菓子
昆布も肉もスイーツに 屋台パフェ
家族の時間を作るクリスマスクッキー
おわりに