● 発行年月 | 2023年1月刊行 |
● 価格 | 定価 1,650円(税込) |
● 判型 | 四六判 |
● 装丁 | 並製 |
● ページ数 | 200ページ |
● ISBN | 978-4-86621-443-6 |
Twitterで大きな反響を呼んだ話題書、待望の新刊!!
差別を考える社会学者が、女性が浴びせられがちな「ずるい言葉」から逃れる手がかりを伝授!
「女性のわりには話が通じるね」
「子どもがいないからできることだね」
「女の子に淹れてもらったお茶はおいしい」
「そんな恰好してるのも悪いんじゃない?」
「その年まで独身なら結婚(出産)は考えてないんでしょ?」
「女を捨ててるね」
日頃から社会でもSNSでもよく耳に、そして目にする言葉です。
でも、なんだかモヤモヤしませんか?
そしてモヤモヤしつつも「まったく的外れではないし……」と受け入れてたり、
あるいは聞き流してしまったりしていませんか?
これらはすべて、女性を勝手に区別したり、枠にはめこもうとしたりする「ずるい言葉」です。
こうした言葉がなぜ人の口から発せられてしまうのか、そこにどんな意図や背景があるのかを、
気鋭の社会学者が丁寧に分析・考察していきます。
また、そういった言葉を浴びせられてしまったとき、どのように考え、
対処したらいいのかについてのヒントも、各項目ごとにまとめています。
刊行直後からSNSで多くの共感の声を集めた前著、
『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』にならい、
理解を深めるための関連用語を解説するとともに、
本書ではさらに、著者がこうした言葉について考えるきっかけとなった関連書籍も紹介します。
まだまだ日本では、「女性=社会的弱者」。
「女性」であるという理由で“こうあるべき”を押し付けられたり軽視されたりしないよう、
自由に生きられるヒントをお伝えしていきます。
また、言ってしまいそうな側にいる人たちにもぜひ読んでほしいと思います。
はじめに
第1章 “女の人生”を勝手に区別する言葉
「あなたには子どもがいないからわからない」
「なんで旦那さんが稼いでるのに専業主婦にならないの?」
「その年まで独身なら結婚(出産)は考えてないんでしょ?」
「子どもがいないからできることだね」
Column1 産みたくても産めない人もいるのに
第2章 “わりには”“ならでは”で軽視する言葉
「女性のわりには話が通じるね」
「その年齢の子どもがいるわりには若く見える」
「女性ならではの視点」
「主婦だからこそできることですよね」
Column2 うちの女の子
第3章 “本物の女”を押し付ける言葉
「女子力が足りないんじゃない?」
「もう女として見られない」
「女を捨ててるね」
「本物の女性に見えるね」
Column3 妊娠なんて病気でもないのに
第4章 “大事にする”を勘違いした言葉
「皿洗い、やっておいてあげたよ」
「女の子なんだからそんなことしなくていいよ」
「嫁入り前の娘さんに怪我をさせるなんて」
「お前が男だったら殴ってるよ」
Column4 生理用品は買えなくてもスマホ代は払えるの?
第5章 “褒める”で決めつけを隠す言葉
「女の子に淹れてもらったお茶はおいしい」
「いいお嫁さんになれるね」
「一人でも生きていけそうだよね」
Column5 女の城、男の城
第6章 “男らしさ、女らしさ”を刷り込む言葉
「女にはわからない世界だから」
「男には支えなきゃいけない家族がいるからね」
「男は度胸、女は愛嬌でしょ」
「女の子はピンク、男の子は青」
Column6 更年期障害じゃない?
第7章 “あなたも悪い”で突き放す言葉
「そんな恰好してるのもいけないんじゃない?」
「嫌なら嫌って言えばよかったのに」
「なんでもかんでもセクハラセクハラって言われてもね」
「女は権利ばかり主張する」
「女性だからじゃなくて、努力が足りないからじゃない?」
Column7 ピルを飲んでるなんて遊んでるね
おわりに
付録 あなたが人に言われて気になった言葉を残しておこう