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どうすれば争いを止められるのか 17歳からの紛争解決学

電子版あり
どうすれば争いを止められるのか 17歳からの紛争解決学 どうすれば争いを止められるのか 17歳からの紛争解決学
発行年月 2023年1月刊行
価格 定価 1,650円(税込)
判型 四六判
装丁 並製
ページ数 224ページ
ISBN 978-4-86621-442-9
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内容紹介

・じんぶん堂で紹介!(2024/5/23)
・朝日新聞/朝日新聞デジタル 連載「解なき今を照らすために」著者記事掲載!
(朝日新聞 2024/1/10 朝刊・朝日新聞デジタル 2024/1/8)
・TokyoFM「BlueOcean」で紹介!(2023/3/28)

 

2022年2月、突然、ロシアがウクライナに侵攻しました。
そして、今もまだ、解決の糸口は見つかっていません。
ニュースを見た世界中の人は、きっとこう考えたのではないでしょうか。
なぜ、世界では争いが起きてしまうのか?
どうすれば、争いを止められるのか?
このテーマを「紛争解決学」の視点からわかりやすく解説します。

「紛争解決学」とは、暴力による対立をどのように回避するかという問題に向き合う研究分野。そのアプローチは国際問題を解決するだけにとどまらず、個人の生き方や社会における生き残り方にも多くのヒントを与えてくれます。

「テロの暴力とテロをなくす暴力はどう違う?」
「どうして宗教がからむ争いはなかなか解決しないのか?」
「報復(しかえし)は本当に有効なの?」

・・・・・などなど、国と国、集団と集団が争うしくみがわかれば、世界のニュースが理解できるだけでなく、人間関係を円滑にするための手がかりも見つかるでしょう。

目次

■第1章 紛争解決学のトビラを開く
・そもそも「紛争」って何なの?
・どうして紛争が起きてしまうの?
・どうして紛争は終わらないの?
・紛争って複雑でわかりにくいんだけど……
・紛争を解決することなんてできるの? 

■第2章 争いは暴力で解決できるのか
・「暴力」にも種類があるの?
・間接的な暴力はどうして危険なの?
・「異文化」に対する批判は暴力なの?
・社会に必要な暴力なんてあるんですか?
・国が機能しないとどうなっちゃうの? 
・国が「国民の望まない暴力」を使ったら?

■第3章 争いの「正義」とは何か
・紛争の当事者はなぜ正義を必要とするの?
・正義は法律で定められているの?
・なぜ宗教が関わる紛争はこじれるの?
・テロをなくすための暴力は許される?
・「報復」は本当に有効なの?

■第4章 世界の平和はどうすれば守られるのか
・ルールを守らない国はどうなるの?
・制裁でルール違反を止められるか?
・国連は虐殺の被害者を救えないの? 
・どうやって強い国から自分の国を守るの? 
・同盟を強化すれば平和になるの?
・強い2大グループの対立で平和が生まれる?
・世界で「ひとり勝ち」すると何が起きる?

■第5章 どうすれば争いを止められるのか
・複雑で難しい争いはどう解決するの?
・土地をめぐる争いの解決策は?
「仲裁者」ってどんなことをするの?
・争っている人たちの心をどう変えるの?
・争った相手との関係は修復できるの?

■第6章 私たちが争いを避けるために

「正しい」「正しくない」で争わない 
勝利ではなく満足を追求する 
思い込みを捨てる 
AかBかの二者択一で考えない 
自分の心の動きを観察する 
相手の主張に耳を傾ける 

著者紹介

上杉 勇司(うえすぎ ゆうじ)

早稲田大学国際学術院教授
国際基督教大学教養学部を卒業後、アメリカ・ジョージメイソン大学・紛争分析解決研究所で紛争解決学の修士号を取得。その後、2003年にイギリス・ケント大学で国際紛争分析学の博士号を取得。紛争地での研究を進めるとともに、日本政府(外務省)やNGOから国際選挙監視員としてカンボジア、東ティモール、インドネシアに派遣される。著書に『ワークショップで学ぶ紛争解決と平和構築』(明石書店)、『紛争解決学入門』(大学教育出版)など。