内容紹介
森でお母さんとしあわせな毎日をすごしていた女の子は、あるとき、自分にはなぜお父さんがいないのか、自分はいったいどこからきたのか知りたくなり、お母さんにたずねます。お母さんのこたえに納得がいかない女の子は、自分がどこからきたのか知るために、動物たちの助けをかりながら自分の物語の源流をたどります。小さな少女が自らの出生をめぐる旅に出るすがたを情感豊かに描く、家族や、愛、アイデンティティについての思いを深く優しくささえる物語。
著者紹介
イリーナ ブリヌル(いりーな ぶりぬる)
脚本家、小説家。第87回アカデミー賞長編アニメーション賞部門ノミネート作品『ボックストロール』、マーク・オズボーン監督作品『リトルプリンス 星の王子さまと私』の脚本を担当。絵本作品に『Seed of Doubt』(絵:リチャード・ジョーンズ)がある。ロンドン在住。
リチャード ジョーンズ(りちゃーど じょーんず)
イギリス、ウエストミッドランズ州生まれ。プリマス大学で美術を学び、エクセター中央図書館の児童書部門の仕事を経験後、絵本のイラストをてがけるようになる。主な邦訳作品に『こぎつねのとくべつなクリスマス』(岩崎書店)、『どこにいってたの? ちびねこちゃん』(化学同人)、『山はしっている』(鈴木出版)など。
三辺 律子(さんべ りつこ)
英米文学翻訳家、大学講師。白百合女子大学大学院修了。訳書に『いよいよあしたは』(サンマーク出版)、『かわいい子ランキング』(ほるぷ出版)、『サムデイ』(小峰書店)、『マンチキンの夏』(小学館)、『THIS ONE SUMMER』(岩波書店)、『ルビーが詰まった脚』(東京創元社) ほか多数。