● 発行年月 | 2020年8月刊行 |
● 価格 | 定価 3,520円(税込) |
● 判型 | A5版 |
● ページ数 | 352ページ |
● ISBN | 978-4-86621-289-0 |
アインシュタイン、夏目漱石、SDGs、
ウイルス、縄文、AI、ブラックホール・・・
すべてつなげると、自然と調和した新しい生き方が見えてくる!
新型コロナウイルスをはじめ、自然災害、気候変動など、今世界ではさまざまな問題を抱えています。本書では、そんな私たちが今いる世界をどう捉え、どう考えたらいいのかを探ります。森と都会を行き来するトヨタ白川郷自然學校設立校長で東京農業大学の客員教授が、人類史、生命史から宇宙論までトータルな視点で世界を見つめます。
Q1、地球上で一番種類が多い生きものは?
Q2、アインシュタインの相対性理論が意味するものとは?
Q3、地図を逆さまにしてみると、日本はどう見える?
地図をひっくり返して見てみると日本列島は緑豊かな国で、地球史を振り返ると落ちこぼれの魚が人類への道を切り開いてきた事がわかるのです。明るい日本を目指すために、今知っておきたいことを伝えます。
第1章 私たち人類の現在を問い直そう
(1) 出会いが生き方を変える ―『日の名残り』の失敗を糧に
(2) 地球と人間の均衡 ―「人為淘汰」にしてしまった責務
(3) 人間を問い直すにはやはり「脳」 ―脳の役割と計測機器
(4) 脳と肉体の分離 ―近代化が招いたいくつかのこと
(5) 人間と細菌 ―見えないけれど共存している
(6) 人間とウイルス ―近代文明が招いた落とし穴
(7) 東西文化や人種を踏まえた相互理解 ―言語構造の違い
(8) 文科系と理科系の融合 ―専門分野を超えた総合的視野を
第2章 生き延びた生物からパラダイムシフトを学ぶ
(1) 進化のきっかけは樹上での直立二足歩行 ―森の『スタンド・バイ・ミー』
(2) 地上を走り始めて脳が進化 ―ホモ・エレクトスの登場
(3) 脳が大きくても生き延びるとは限らない ―ネアンデルタール人の絶滅
(4) 恐竜の繁栄と絶滅 ―巨大化した都市文明は危うい
(5) 落ちこぼれの魚が人類への道を切り開いた ―ピンチをチャンスに
(6) 地球上で最も種を増やした昆虫の選択 ―植物との「共進化」
(7) 強みを活かして絶滅を回避した鳥 ―特殊な気嚢(きのう)で羽ばたいた
第3章 日本を新しい視点で見つめる
(1)地球の中の日本列島の位置 ―地図をひっくり返す
(2)世界に誇れる日本の綺麗な水 ―体験を通してしか気づけない事
(3)海と森を繋ぐ国の民として ―自然は連動して豊かになる
(4)気候変動から日本の森を捉える ―最低13本の木を育てよう
(5)平和と環境を維持した縄文時代 ―第一次木の文明
(6)弥生、古墳、飛鳥にみる文明の変化 ―第二次木の文明
(7)縄文に学ぶ食料対策 ―多品種栽培と森の恵み
《日本人として知っておきたい木46種 ―生活文化を支える木》
第4章 日本の近代化を超えた自立を
(1) 問題山積みの明治維新 ―ファシズムを生まないために
(2) 国際的な視野と日本人の精神 ―夏目漱石と白洲次郎
(3) 戦後の経済発展で見えた課題 ―一億総白痴化
(4) それでも自立しようとした日本人 ―団塊の世代の苦悩と希望
(5) 日本人を動かす根源の分析 ―未来に向けた「共同幻想論」と「脳」
(6) 日本の新しい哲学を探る ―「じねん」に基づいた思想と体験
第5章 現代科学が切り開く新しい常識
(1) 近世ヨーロッパの動乱の中で天地がひっくり返った ―「天動説」と「地動説」
(2) 宇宙は有限でそれぞれの時空を生きている ―アインシュタインの相対性理論
(3) モノでありコトである遺伝子 ―シュレーディンガーと量子力学
(4) 現代生活のすべてで働く電子 ―電界と磁界の基本とソフトエネルギー
(5) 宇宙と人間を繋ぐ電磁波の力 ―情報革命からコミュニケーション革命へ
(6) 電磁波の一つである可視光と緑の葉 ―植物の「共生進化」に向けた働き
(7) 宇宙と人間の構成要素 ―梵我一如に結びつく気づき
第6章 脳と森から学ぶ日本の未来
(1)地球は「森の惑星」 ―植物界の優位性と共進化
(2)今こそ「共進化」から「共生進化」へ ―ミトコンドリアから里山へ
(3)ミクロとマクロを繋げて考える ―「ウロボロスのたとえ」と「グローバルブレイン」
(4)日本の森の具体的展開法 ―第三次木の文明へ
(5)「自給遊園」の創造を ―AIを取り入れた新しいコミュニティ
(6)コミュニケーションと自然体験の教育 ―先生も生徒も楽しく
(7)宇宙は私であり、私は宇宙である ―意識の変革と森のマインドフルネス