● 発行年月 | 2018年11月刊行 |
● 価格 | 定価 1,650円(税込) |
● 判型 | 四六判 |
● 装丁 | 並製 |
● ページ数 | 272ページ |
● ISBN | 978-4-86621-179-4 |
絶望の下には、何もない。
本を読まないということは、そのひとが孤独ではないという証拠である。
「がんばれ」という言葉は、
もう十分がんばっている人にとって、
どう刺さるだろうか――。
不遇の人は、下手に励まされるよりも、
絶望から生まれた言葉に向き合うことで、
自らの救いを見出すことができるのではないだろうか。
絶望名言の旗手・太宰治は、真実の裏側にまで光を当て、
その研ぎ澄まされた感性でいくつもの名言をつづってきた。
「生きていたい人だけが生きればいい」
「うまれてすみません」
「水は器にしたがうものだ」
「私は今宵、殺される。殺されるために走るのだ」
「笑われて、笑われて、つよくなる」
「人間は素朴に生きるより、他に生き方がないものだ」
「弱虫は、幸福をさえ恐れるものです」
「人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、
絶望という概念にも同様にあざむかれる」
「昨年は、何も無かった。
一昨年は、何も無かった。
その前の年も、何も無かった」
太宰が生んだ130の「絶望名言」に思い切り浸ることで、
他人とは違う、自分だけの希望が見えてくる。
望みがあるからこそ、絶望が生まれる。
絶望の中から這い上がってきた人こそ、
希望への道がひらけてくるのだ!