● 発行年月 | 2018年9月刊行 |
● 価格 | 定価 1,540円(税込) |
● 判型 | 四六判 |
● 装丁 | 並製 |
● ページ数 | 200ページ |
● ISBN | 978-4-86621-173-2 |
ノーベル賞って、どうしたらとれるの?
ピロリ菌の発見でノーベル賞を受賞したマーシャル教授が教えます!
未来のノーベル賞候補を育てよう!
サイエンス好きの少女マリは、将来、ノーベル賞をとれる科学者になりたいと思っている。ノーベル賞受賞者の教授と会える機会があるときいて、さっそく研究所にむかうと――そこにいたのは、なんとタイム・マシンで過去からやってきた歴代のノーベル賞受賞者たちだった! 彼らが教えてくれた、ノーベル賞をとる秘訣とは!? 物語の形をとりながら、歴代ノーベル賞の研究内容や、どうやってノーベル賞をとったのか、いい科学者になるために心がけることなど、学問をするうえで大事なことを、わかりやすく解説。ノーベル賞をとった研究に関係した、簡単にできる実験もたくさん掲載しています。
【担当編集者からのコメント】
胃がんの予防に大きな効果をあげたピロリ菌の発見によりノーベル賞を受賞したマーシャルさんが、子どもたちに伝えておきたいことを書いた本です。ノーベル賞受賞者から直接メッセージを伝えられるなんて、なかなかないこと。小学生のお孫さんにわかるようにと、物語の形式で、学問をしていく上で大事なことや科学の発見について語っておられ、とても楽しく読めます。例えばあの難解な相対性理論だって、大事な核になる部分はわかるように解説されているのです。分子の大きさをはかったり、DNAをとりだしたりするような実験もたくさん掲載されていて、子どもたちの好奇心をしっかり育てられる仕組みになっています。「不思議に思う」「考える」「観察する」「気づく」「見つける」など、学問をする上で大事なことが学べる1冊です。
1 秘密のサークル
2 あらゆるものはほかのものとの関係でなりたっている――相対性理論
アルベルト・アインシュタイン
実験してみよう ―― 光の速度をはかってみよう
3 未知なるものの危険――ラジウムの発見
マリ・キュリー
実験してみよう ―― 放射線と植物の関係を考えよう
4 海をこえたメッセージ――無線通信のしくみ
グリエルモ・マルコーニ
実験してみよう ―― モールス信号で通信しよう
5 生命の神秘――DNA
フランシス・クリック ジェームズ・ワトソン モーリス・ウィルキンス
実験してみよう ―― イチゴからDNAをぬき出してみよう
6 魔法の薬――ペニシリン
アレクサンダー・フレミング
実験してみよう ―― カビを育ててみよう
7 古き知恵から新しい発見を――マラリアの治療法
屠 呦呦
実験してみよう ―― 自然のものを使って防虫剤をつくってみよう
8 星は死ぬのか?――星の進化
スブラマニアン・チャンドラセカール
実験してみよう ―― 星を数えてみよう
9 差別されても人を救いたい――病原体だけ攻撃する薬
ガートルード・エリオン
実験してみよう ―― 透明インクをつくってみよう
10 どうしたら地球の食料不足を解消できるか?――奇跡の麦
ノーマン・ボーローグ
実験してみよう ―― バナナマフィンをつくろう
11 細胞はどんなふうに成長するのか?――細胞同士のコミュニケーション
リータ・レービ・モンタルチーニ
実験してみよう ―― たまごの殻を消してみよう
12 科学の新しい時代――分子マシンの設計
ソヴァージュ、ストッダート、フェリンハ
実験してみよう ―― 分子の大きさをはかってみよう
13 ガンが予防できたなら――ピロリ菌の秘密
バリー・マーシャル、ロビン・ウォレン
実験してみよう ―― 赤キャベツでpH計測器をつくろう