● 発行年月 | 2018年3月刊行 |
● 価格 | 定価 1,650円(税込) |
● 判型 | 四六判 |
● 装丁 | 並製 |
● ページ数 | 192ページ |
● ISBN | 978-4-86621-130-5 |
働く時間、場所、休みは自分で決める
上司も部下もなし、全員の給与は公開
第三回ホワイト企業大賞受賞
幸せな組織を作りたいだけなのにどうしてこんなに苦しいんだ?
上司や部下をなくして給料も公開してみたら幸せな組織に近づいた。
会社に関わるひとたちすべてが幸せになる新経営スタイル「ホラクラシー経営」とは?
「ホラクラシー」とは、従来の階層型(ヒエラルキー)に代わる新しい組織形態を表す言葉。
一般的には、組織内に上下関係がなく、透明性を重視し、メンバーの主体性に基づいて役割と権限を柔軟に調整しながら自律的に動いていく点が特徴。アメリカではアマゾン傘下の優良企業であるザッポスが導入したことで注目を浴びる。従来の階層型(ヒエラルキー)に代わる新しい組織形態を表す言葉。
【出版社(編集者)からのコメント】
無理をしながら働かない、働かせない。そしてモチベーションも扱わない。ムダで不要ないらない会議もなくす。いま上意下達のヒエラルキー組織では乗り越えられない様々な問題の壁が、ビジネスの現場で立ちはだかっています。いちばん簡単な解決策はいろいろオープンにすること。持続可能な組織で人を大事にするあたりまえの経営手法をいち早く実践している注目の企業が幸せな組織の作り方を教えます。
はじめに 誰もが幸せになる組織を作りたかっただけなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう?
プロローグ 奇跡の経営を実現させる
経営にイノベーションを起こす/初めての起業に失敗し、会社経営の意味を考え直した/ビジネスを身近なものだと感じさせたアメリカ/友人を誘って起業するも、一年で倒産/「仕事の責任は、おまえの命より重いものだ」/腹をくくれば悪あがきもできる/第二の創業/個人事業主の集まりと協働する組織の間にあった「壁」
/強いビジネスモデルで勝負しよう
第1章 上司なし、ルールなし、管理しないホラクラシー
ホラクラシー経営の本質は「情報の透明性」を担保し「自己組織化」をうながすこと/IT化に合致するのがホラクラシー/情報の透明化/ブラックボックスに光を/代表は選挙で決める/多数決を使わない理由/給与と仕事をつなげて考えない/半年に一度の給与会議/給与と「組織図」「労働時間」を切りはなす/ホラクラシー組織に合う人、合わない人/「モチベーション」を扱わない
第2章ホラクラシー型の組織に挑戦したい人へ
ホラクラシー型組織の最大のメリット、デメリット/ヒエラルキー組織を変えるには?/上司なしで社員は判断に迷わない?/みんなで話し合う時間/コンテクトのかたよりをなくす/「給与を完全にオープン」には弊害はない?/メンバー間の信頼関係は必要?/ホラクラシーの導入に向かない会社/ホラクラシーを理解するためのおすすめ書籍/参考になった国内のホラクラシー型企業/ホラクラシー型経営に向いている企業は?/新卒を採用しても大丈夫?/みんなやっぱりお金の話が好きだ/ホラクラシー型組織で活躍できる人の特徴/僕がホラクラシー型組織で特に大事にしていること/ホラクラシー型組織数は今後増える?
第3章 自然界に学ぶ組織づくり
導入したけれど今は廃止したあの制度・あの取り組み/なぜ企業は自然界から学ぶべきなのか?/「足す」よりも「引く」こと/これからの時代に生き残る企業
第4章 ホラクラシー導入のために必要なステップ
公開・共有は必須/ホラクラシー導入のために必要なステップ/ホラクラシーは世の中に拡がっていくか?/自然体で赤字に転落してしまったら/トップダウン的なコミュニケーションも時として許容する/数字や予算に対する考え方/ホラクラシー組織における意思決定のプロセス/新しいメンバーが入ったとき/社員がホラクラシーを理解するために
第5章 今、僕たちが手がけていること
「不動産テック」というビジネス領域/業務と組織改革は一致する/業界初のシステムが持つ可能性/他社とのつきあいで見えてきた業界の課題/不動産業界の流通構造の改善をコンセプトに/「あるべき姿」を実現する/畑違いの人材事業をはじめた理由
おわりに
謝辞
付録 ほんものの自由の下で働くということ サバイバルジャーニーガイド
1 情報の透明性を何よりも重視します/2 組織図はありません。/3 休日、働く場所・時間はすべて自分で決めてください/4 仕事を与えてくれる上司はいません/5 代表者・役員は選挙で決めます/6 雑談を大切に。ディスカッションとリフレクションについて/7 オフィスはみんなで作ります/8 個人の給与は「お金の使い道のひとつ」にすぎません/9 個人の給与は「お金の使い道のひとつ」にすぎません/10 あの経費はどれだけの価値を生みましたか?/11 超えろ! 30万円の壁/12 手当は手厚め、賞与は業績に連動「しません」。/おわりに