● 発行年月 | 2017年12月刊行 |
● 価格 | 定価 1,650円(税込) |
● 判型 | A5変判 |
● 装丁 | 上製 |
● ページ数 | 64ページ |
● ISBN | 978-4-86621-092-6 |
別れ、そして喪失――人生の大きな変化にむきあい、のりこえていくために。『いつでもあえる』の菊田まりこが贈る、心とからだに効くやさしい寓話
永遠なんてないけれど、この世界できみが出会ったものは、ずっときみとともにありつづける。だから、きっとだいじょうぶ
少女は不安で、悲しくて、眠れない夜をいくつもすごしていました。そんなある夜、目にしたふしぎな人――月の精は、少女を夜の世界へと連れ出します。そして、たいせつな人を失って、生きていくことがこわくなっている少女に語りかけます。永遠なんてこの世にないけれど、それでも、この世界で出会ったものは、自分の中にありつづけるということ。どんな苦しくてつらい夜もいつかは明けて、明日という日がやってくるということ。明日には、新しい自分がいるということ。だから、きっとだいじょうぶ。安心して、どんな夜もどんな日常ものりこえていくといい――。あたたかいイメージと言葉の奔流が、心にじんわり沁みわたっていく、珠玉の寓話。
【編集者からのコメント】
人は「永遠」に憧れます。でももちろん、生きていると、さまざまな変化を経験します。出会い、別れ、喪失……幸せな時間をずっととどめておきたいと思っても、変化は必ずやってきます。本書に出てくる少女は、大好きだった人(お母さん)を亡くしたばかり。その幸せだった時の記憶を失いたくなくて、夜も眠らずに起きています。そんな少女が、本当の永遠と自分の明日を少し信じられるようになるまでが、本書では描かれます。『いつでも会える』のテーマを別の角度から深く掘り下げた1冊です。